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2024年05月09日 04:00
出雲いりすの丘公園利活用
市と合同会社、協議開始
カフェや宿泊施設計画
2008年から一部を除いて休園している
「出雲いりすの丘公園」(出雲市斐川町学頭)
の利活用を巡り、所有する出雲市が8日、「出
雲いりすの丘合同会社」(出雲市大社町北荒木、渡部稔代表社員)と利活用に向けた協議を始めたと明らかにした。同社はカフェや宿泊施設の整備を想定している。
市や同社によると、園内の温泉を活用し、富裕層向けの宿や、コワーキングスペースを備えたカフェを計画。地元住民が使えるスペースも設ける。現在、指定管理者が運営している園内の温泉施設は、契約期間満了後の2
6年度以降の整備着手を見込む。
今後、事業内容など基本協定の締結に向けて協議を進める。地元説明会を開き、9月の市議会の議決を経て、契約を結ぶ予定。物件の引き渡しや事業への着手は、10月以降となる見通し。
同公園の利活用を巡っては、市が22年度に事業者を公募したものの応募がなかったため、23年度に条件を緩和して再公募をかけ、複数社が応じた。市が優先事業者と協議したものの不調に終わり、2番手となる合同会社の意向を確認していた。
合同会社は出雲市内で観光バス事業などを展開する市内の企業の経営者が23年に設立した。同社の渡部代表社員は「地元の方の憩いの場を前提に、観光地である出雲の拠点にしていきたい」と話している。8日の市議会全員協議会でが報告した。
(片山皓平)