【活動報告】


【活動報告】

出雲から、再生の物語を。
― この丘で始まる未来の風景 ―

出雲という言葉に、何かを感じてくださる

【すべての皆さまへ】

島根県出雲市にある「出雲いりすの丘合同会社」では、かつてテーマパークとして存在した26ヘクタールの広大な敷地を舞台に、地域資源を生かした再生プロジェクトを推進しています。

この取り組みは、単なる施設の再オープンではなく、地域と自然、そして未来世代をつなぐ“新しいまちづくり”として、着実に歩みを進めています。

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■ 【17年間眠っていた土地が、いま動き出す】

昨年10月以前、この場所はおよそ17年間、実質的に未整備のままでした。
草木は生い茂り、倒木や落葉が堆積。配管・電気などのインフラは埋設状況すら分からず、図面と実際の現場が大きく異なる中で、まずは現地調査や清掃に大きな困難を伴いました。

さらに、敷地の多くは重機の進入も難しく、倒木処理やインフラ確認作業も人力で行う必要がありました。

しかし、地元の方々、ボランティア、そして支えてくださる多くの協力者の粘り強い力により、現在では【基礎的な全体調査が完了】。
動線や配管経路の把握、安全確認も進み、現在は本格的な【整備・改修フェーズ】へと移行しています。

現地をご覧いただければ一目で分かる変化があります。
かつての荒れた姿を知る地域の皆さまからは、
「ここまで変わるとは思わなかった」
「明らかに整備が進んでいる」
といった声が日々届いています。

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■ 【農業の再生と“体験”の共有へ】

この土地に、新たな生命が芽吹き始めました。
2025年からは、無農薬の生キクラゲ栽培に加え、サツマイモや季節野菜の栽培も本格的にスタート。

また、生キクラゲについては、まず地元企業との連携により販売を開始し、その後、東京・日比谷しまね館での物産展販売や、ネット通販を通じた広域展開も進行中です。
地域発の安心・安全な農産物として、着実に広がりを見せています。

この秋には、地元の保育園・幼稚園との連携による【芋掘り体験イベント】も実施予定で、都市と農がつながる“体験の場”としての役割も広がっています。

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■ 【若者たちとともに、未来を耕す】

私たちがもっとも大切にしているのは、「これからの地域を支える若者たち」との対話です。

出雲という土地に可能性を感じてくれた20代の方々、島根大学・島根県立大学の学生たちと共に、サウナ施設や観光エリアの設計、地域資源の活用に向けた共同作業がすでに始まっています。

「この場所を学びの場として活かしたい」という地域の声を受け、実際に大学・地域連携のもとで、出雲の未来を担う人たちがこの丘に集い始めていることは、私たちにとっても希望そのものです。

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■ 【クラウドファンディングという小さな一歩】

この春には、「この場所が本当に同じ土地なのか」と驚かれるほどの変化を発信すべく、第一弾のクラウドファンディングを実施しました。

規模は大きくはありませんが、出雲に共感し、遠く離れた地からも応援してくださる方々の存在が、何よりの励みとなっています。

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■ 【整備中につき、立ち入りをご遠慮いただいております】

現在、園内では整備工事・資材設置・重機の稼働などが進行しており、安全確保のため、園内への立ち入りは現在ご遠慮いただいております。
整備が完了したエリアから段階的に公開を予定しており、準備が整い次第、改めてご案内いたします。

この点については出雲市とも連携し、広報等を通じて地域の皆さまにもお知らせを行っております。
ご不便をおかけいたしますが、ご理解とご協力をお願いいたします。

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■ 【“誰もが訪れたくなる丘”を目指して】

温泉施設の再整備、そして自然と融合したサウナ・リラクゼーションエリアの計画も着実に進んでいます。
月に20名以上の視察や希望者を迎えながら、私たちは「ただの開発」ではなく、「出雲に、またひとつの理由ができる場所」を目指して、静かに、しかし力強く歩みを進めています。

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この出雲の丘から、地域の希望と再生の物語を、全国そして世界へ届けていきます。
“ここまでやってくれていたのか”と驚かれ、
“任せて本当によかった”と信頼していただけるように。

これからも、出雲いりすの丘合同会社は、誰かの心に残る場所をつくり続けてまいります。

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出雲いりすの丘合同会社