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2024/6/26 04:00
2008年から一部を除いて休園している「出雲いりすの丘公園」(出雲市斐川町学頭)の利活用で、所有する出雲市の公募に手を挙げた「出雲いりすの丘合同会社」(出雲市大社町北荒木、渡部稔代表社員)が、企業の研修施設や一般向け宿泊施設整備に乗り出す。早ければ今秋から事業着手する。
市が25日の市議会環境経済委員会で報告した。
市によると、合同会社は企業の宿泊研修にも利用できる大型施設を造り、一般向けの個別施設を備える宿泊エリア、売店エリアなどを段階的に整備する計画だという。
合同会社と市は18日、事業計画の内容や期間、貸し付け対象の建物の利活用に関する基本協定を締結した。条件など詳細を詰め、契約締結後に事業着手する。
市は、9月定例市議会に土地や建物の貸し付けに関する議案を提出し、10月以降に契約締結や物件の引き渡しを予定する。市観光課の原哲也課長は「地域活性化に役立つように活用してほしい」と期待した。
同公園の利活用を巡っては、市が22年度に事業者を公募したものの応募がなく、23年度に条件を緩和して再公募し、複数社が応じた。市が優先事業者と協議したが不調に終わり、2番手の合同会社と4月に協議を始めていた。(片山皓平)